レザーカービングの仕上げ工程|染色からアンティークフィニッシュまで徹底解説!

レザーカービングの仕上げ工程
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こんばんは!

佐賀県嬉野市でアメリカンレザーカービング教室を運営しているYoshikiです。

今回のテーマは、レザーカービングが終わった後の「仕上げ工程」についてです。

バッググラウンドの染色やアンティーク剤の塗布を行うことで、陰影がつき、柄が際立つことでレザーカービングの魅力を最大限に引き出すことができます。この記事では、僕が普段行っているバッググラウンドの染色アンティーク剤の塗布までの方法を紹介します。初心者でも取り組みやすい道具やポイントも含めて説明するので、ぜひ参考にしてください!

目次

バッググラウンドへの染色|鮮やかな色を出すためのコツ

まずは、バッググラウンドへの染色です。
私が使っている染料は、アメリカのフィービング社製のレザーダイ(アルコール系染料)です。理由は、発色が鮮やかでしっかりと染まるから。


以前は日本製のローパススピランローパスバチックも試してみましたが、どうしても色味が薄く感じてしまい、最終的にはレザーダイに戻りました。ただし、日本製の方が価格が安いので、初心者にはローパススピランでも十分だと思います。

染料のレザーダイを使います
小筆で染料を入れる
染料を入れる際の失敗あるある

染料を入れる際、小筆を使って慎重に色を入れていきますが、

あ、やっちまった・・・

と、なることが度々あります。何が「やっちまった」のか。きっとみなさんのご想像している事です。

重々分かっているとは思いますが、慎重に作業していきましょう!

ちなみに、小筆は100均の安いもので十分。バックグラウンド全体に染料を入れたら、少し乾かして次の工程に進みます。

レザーコート|重ね塗りでしっかり保護

染色が終わったら、次は仕上げ剤のレザーコートを塗ります。レザーコートは、全面にしっかりと塗り込む必要があり、2~3回の重ね塗りが必要です。バッググランドにもしっかり塗り込みましょう!
私は塗布する際に、女性が化粧などに使うコットンを使っています。コットンだとしっかり塗れるし、使い終わったらそのまま捨てられるので便利ですよ!

レザーコートで仕上げ
コットンでレザーコートを塗り込む
しっかりとレザーコートを塗り込む

「ギュッ、ギュっ」と少し押し付けるように塗り込んでいきます。ベベラを打った箇所など、レザーコートが入りにくい場所は、入念に塗り込みましょう!

乾燥時間の目安

商品説明には「乾燥に1日必要」と書かれていますが、私は30分程度乾燥させて、触って問題なければ次の工程に移っています。不安な場合は、1時間ほど置けば問題ないと思いますが、、、ここは自己責任で(笑)

アンティークフィニッシュ|深みのある仕上がりに!

最後に、アンティーク剤を使って仕上げていきます。この工程が一番難しいですが、ここをしっかりやることでカービングの魅力がぐっと引き立ちますよ!

用意するもの

アンティーク剤
私はフィービング社製アンティークフィニッシュを使用しています。

歯ブラシ2本

レザーコートを塗る際に使ったコットン

少量の水

アンティーク剤を塗る際に準備するもの

アンティーク剤の入れ方

STEP
歯ブラシですり込む

画像のようにアンティーク剤を歯ブラシに少量取り、15×15cm程度の範囲に塗りつけます。このとき、カットした面全てにしっかりと入るように刷り込むのがポイントです。特にベベラを打った箇所などは、すり込み難いので丁寧に作業をすすめる必要があります。ただし、作業に時間をかけ過ぎると染料が革に染み込んでしまうので、スピーディに行いましょう。

アンティーク剤を歯ブラシで取る
アンティーク剤を丁寧にすり込む
STEP
コットンで拭き取り

塗布後はコットンで表面のアンティーク剤を拭き取ります。私はコットン1枚で拭き取れますが、アンティーク剤の量によっては、コットンが2枚必要になるかもしれません。
右の画像は、コットンで表面のアンティーク剤をふき取った直後ですが、凹みがある部分には余分なアンティーク剤が残っています。

コットンで表面のアンティーク剤をふき取る
余分なアンティーク剤が付いている
STEP
もう一本の歯ブラシで余分なアンティーク剤をかき出す

コットンだけでは表面しか拭き取れないので、もう1本の歯ブラシで軽くこすりながら、余分なアンティーク剤をかき出します。この時、あまりにも擦りすぎると、必要なアンティーク剤まで除去してしまうことになりますので、本当に軽くでOK!

STEP
軽く水で湿らせたコットンで拭き取る

最後に、ほんの少し水を含ませたコットンで全体を拭き上げます。コットンに含ませる水は本当に少量で大丈夫です!私は、下の写真のようにスポンジに軽く「チョン」って付けるぐらいしか水を付けません。それぐらいの水分量で大丈夫です!

コットンに軽く水を付ける

水を含ませたコットンで、全体的にキレイに拭き上げるのですが、少量の水を含ませているという所がポイントで、ふき上げることで革本来の色が現れ、アンティーク剤とのコントラストをハッキリ付けることができ、カービングの柄が際立ちます!

アンティーク剤を入れるコツ

アンティーク剤を使うときは、スピード勝負です。時間をかけすぎると、余計な場所にまでアンティーク剤が染みこみ仕上りに影響を与えてしまいます。慣れるまで練習する必要があるかもしれませんが、すぐに慣れてくると思います!練習も楽しみましょう!

どうでしょうか?入れる前と入れた後、全然印象が違うと思います!アンティーク剤によって、カービングの魅力が引き出されました!

染料を入れる前のカービング
アンティーク剤を入れ終わったカービング

まとめ

レザーカービングの仕上げ工程は一つひとつにコツがありますが、どれも慣れれば誰でも簡単に出来る工程です。キレイに仕上げが出来ない人は、正しい仕上げ方を知らないだけなんです。

染色、アンティーク剤を入れることで作品の完成度はグッと上がりますので、是非みなさんもこのブログを参考に仕上げ工程を行ってみてくださいね!

では、よいレザーカービングライフを♪

当工房での教室に興味がある方、お申し込み等は、当ブログの「お問い合わせ」フォームからお願い致します。
お気軽にご連絡ください♪

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