安い金具を使って大丈夫？レザークラフトの金具選び

こんにちは！

佐賀県嬉野市でアメリカンレザーカービング教室を運営しているYoshikiです。

今回のテーマはレザークラフトを行う上で切っては切れない存在、「金具」について。

革製品は使うほどに味が出て、経年変化を楽しめるその魅力から人気が高いアイテムですよね。但し、いくら革が高品質であっても、金具やファスナーが先に壊れてしまえば製品としての価値が無くなってしまいます。それは作り手としても残念なことです。前回のブログでは「糸の擦り切れを防ぐ」について話しましたが、今回は金具の重要性を話していきたいと思います。

革は長持ちするが金具はそうではない

革製品は使えば使うほど味が出てくる一方で、金具やファスナーの耐久性はそこまで高くなく、数年で壊れてしまうことも。実際、安価な金具を使うと、すぐに金具が壊れてしまったり、ファスナーの布部分が擦り切れてしまったりと、せっかく高価な革製品が数年でその良さが台無しになってしまう事も。それでは、せっかく高いお金は払ってくれたお客様は不本意ですよね。作り手にとっても、それは避けたい所です。

高い金具が必ずしも永く使える、という保証はありませんが、高品質な金具は少なくとも一般の金具よりも耐久性や使い心地が優れています。

そのため、私は高品質な革を使う分、金具などにもそれに見合うモノを使うよう気を遣っています。

私が使う金具の選定（ファスナー）

ファスナー：YKKエクセラファスナー

私が愛用しているのはYKKが販売しているエクセラファスナーです。エクセラファスナーを愛用している理由は以下の為です。

私が作っている財布には、すべてのこのYKKエクセラファスナーを採用しています。何より、この高級感がたまらない！

YKKエクセラファスナー以外のおススメファスナー

YKKのエクセラファスナー以外にも、高品質なファスナーは様々ありますので、それらを紹介いたしますね。

・Talon（タロン）ファスナー
Talonは歴史あるアメリカのファスナーブランドで、特にヴィンテージファッションや高級デニムで高い評価を得ています。クラシックなデザインと耐久性の高さが特徴です。

・Riri（リリ）ファスナー
スイスの高級ファスナーブランドで、YKKエクセラと並ぶ高級ファスナーとして知られています。滑らかな開閉と美しい仕上がりで、特に高級バッグや革製品で使用されています。

・LAMPO（ランポ）ファスナー
イタリアの高級ファスナーブランドで、ファッション業界では高級ブランドの製品によく採用されています。デザイン性と耐久性を兼ね備えており、エレガントな革製品との相性が良いです。

私が使う金具の選定（ホック、その他）

プリム社製のホック

イタリアのプリム社のホックは最高品質と言われており、その耐久性は私も実際に使っていて実感しています。例えばスマホケースなど、一日に何度も開け閉めをするホックですが、3～4年経っても問題なく使えていますよ！

これがプリム社のホック（オス）ですが、この丸みを帯びたホックが高級感を演出しています。そして、「パチッ」と閉まるあの開閉音も私は大好きです。打ち具も専用なので、金具と工具を全て揃える場合は少し出費が嵩みますが、拘りをもってレザークラフトしている方には、是非使って頂きたい一品です！

ドイツホック

私も数々の商品に採用してきたドイツホックです。ドイツホックの特徴は以下の通りです。

シンプルなクラッチバッグにゴールドのドイツホックを採用しました。本当に開閉がしやすいので、クラッチバッグの金具として最適です。

クラウゼ社製のバインダー金具

手帳などに使うバインダー金具は品質が非常に良く、古くから高級システム手帳の金具として世界中で使用されているクラウゼ社製のバインダー金具を使うようにしています。この金具を採用することで、長期間にわたって快適に使える手帳を提供できますよ！

見えない所への配慮がプロの仕事

実はお客様は、金具の違いに気づかないことが多いです。しかし、見えない部分にこそ注意を払うことが、製品作りのプロとして大切だと考えています。これからも、実際に使用してみて、買って頂いたお客様のプラスとなる金具を選んでいくつもりです。

「革の長持ち」を最大限活かすためには、質の高い金具を選ぶことも必要だと思います。そしてこれこそ、作り手の責任であり、当たり前の姿勢だとも思います。

これからも、喜んでもらえる商品をご提供できるよう精進していきますので、引き続き当工房、教室をよろしくお願い致します。

それでは、良いレザークラフトライフを♪

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