こんばんは!ST工房です。
今回は、人気の「ペンマニア向けペンケース」について、ちょっと裏話を交えながらご紹介していきます!

視聴者からの要望で誕生したペンケース
以前のブログでも紹介したこの「シンプルなペンケース」。
ブログ記事はこちら👉大人のためのレザーペンケースの作り方

YouTubeにその制作動画を投稿したところ、ありがたいことに視聴者さんから、
「4本差しのマニア向けペンケースを作ってほしい!」
「できれば型紙も公開してほしい!」
というご要望をいただきました。
その声に応える形で誕生したのが、今回ご紹介する「ペンマニア向けペンケース」です。
マニアの理想を求めて徹底リサーチ!
とはいえ、「ペンマニア向け」と一言で言っても、こだわりポイントは人それぞれ。
そこで私は、ネット上でペンケースのレビューを調べまくり、
「どういう形が求められているのか?」
「何本差しが使いやすいのか?」
などを徹底的にリサーチしました。
その中で、特に参考になったのが「バハギア」さんのペンケース。
シンプルかつ実用的なデザインに惹かれ、私自身も強く影響を受けました。
ただし、“丸パクリ”はNGです
もちろん、誰かのデザインをそのまま真似るのはルール違反。
そこで私は、
- ペンホルダーのサイズを自分で検証
- ペンの直径を測って調整
- 小物入れの構造を独自にアレンジ
- ケース全体の形状も当工房で設計
という感じで、一から設計をやり直して制作しています。
見た目が似ている部分もあるかもしれませんが、構造や寸法は全てST工房オリジナルです。
それでもインスピレーションをいただいた「バハギア」さんには、本当に感謝しています!
製作工程は、リール動画で!
「どうやって作ってるの?」
という方のために、Instagramのリール動画で製作工程を紹介しています。
ST工房のInstagramはこちら👉「ST工房 Instagram」
今回は、ブログでも写真付きで簡単に工程をご紹介しておきますね。少しでも参考になればうれしいです!
写真でざっくり製作工程

今回インナーに使用した革は「グレージング加工のヌメ革」です。
ペンの抜き差しや文房具の角で、インナー部分はどうしても擦れやすく、傷も入りやすい場所なんですよね。そういった理由から、繊細で傷つきやすい革は不向きです。
グレージングされたヌメ革は、ガラスなどで表面を強く磨いてツヤを出した革で、通常のヌメ革に比べて多少傷がつきにくいのが特徴です。
革にハリも出るので、ペンケースのインナーには相性が良いと感じて今回は採用しました。
ちなみに、冒頭でご紹介した「シンプルペンケース」も、この理由でグレージングのヌメ革を使っています!


今回使用したファスナーは「5号ファスナー」です。
というのも、3号ファスナーだと幅が細くて、少し窮屈な仕上がりになってしまうんですよね。
その点、5号ファスナーはしっかりとした厚みがあり、ペンケースとのバランスも良いのでおすすめです。
ファスナーの長さ(金具の長さ)は43cmになります。
ただし、これはあくまで今回の型紙にぴったり合う長さというだけなので、型紙がない状態で「43cm」という数字だけを参考にするのは危険です⚠
ご自身で設計される場合は、サイズ調整を忘れずに!

アウターに使用した革は、私のお気に入りでもあるテンペスティ社の「イビザ」。
カラーはキャメルを選びました。光沢感があって、とても高級感のある革です。
もちろん、アウターに使う革に特別な決まりはないので、お好きな革で作っていただいてOKです。
ただし、ある程度厚みのある革を選ぶのがおすすめ。
というのも、中に文房具をたくさん入れる場合、アウターに薄い革を使ってしまうと、ペンの形が浮き出たり、全体のシルエットが崩れてしまう可能性があります。
今回は2.3mm厚の革を使いましたが、できれば2.5mm前後の厚みがあると安心かなと思います。
革選びの参考にしてみてくださいね!

アウターとインナーを縫い合わせる際に大活躍してくれたのが、「仮止めピン」です。
このアイテム、過去のブログでも何度か紹介してきましたが、やっぱり便利なんですよね。
その名の通り、革と革を“仮止め”するための道具です。使い方はとてもシンプルで、ただ革を挟むだけ。
たったそれだけなんですが、あるのとないのとでは作業の安定感や効率がまるで違うんです。
このペンケースに限らず、いろんなアイテムの製作時に使える万能ツールなので、まだ使ったことがない方は、ぜひ一度試してみてください!

完成です!
完成してみて、あらためて感じたのは──
やっぱりラウンドファスナータイプの製品は、仕立てが少し難しい‥
ファスナーの貼り付けも手間がかかりますし、手縫い作業もなかなか大変。
でも、何個か作っていくうちに少しずつコツが掴めてきて、作業のスピードも自然と上がってくるんですよね。
ちなみに、今回のこのペンケースは、私の場合で制作時間は約7時間ほどかかりました。
もちろん、すべて手縫いで仕上げています。
ミシンがあれば、もっと早く仕立てることができるんでしょうけど、私の工房にはまだそこまでの設備はありません。
いつか導入したいなぁと思っているところです。
完成品はこちら


こちらが完成したペンマニア向けのペンケースです。
ペンホルダーは4本分ありますが、その間のスペースに細めのペンであれば差し込むこともできます。
工夫次第では、最大で7本ほど収納できるかもしれません。
また、ペンホルダーの上下には少し空間がありますので、そこに大きめの消しゴムなどを入れておくのもアリだと思います。
反対側の小物入れスペースには、定規や替え芯、付箋などの文房具をまとめて収納するのにぴったりです。
日常使いでも、仕事用でも活躍してくれるケースに仕上がったと思っています。
ありがたいお話も
実はこのペンケース、とある文房具店のオーナー様から「10点ほど納品していただけませんか?」というご依頼をいただきました。
とてもありがたいお話でしたし、「評価していただけたんだな」と本当に嬉しかったです。
ただ、申し訳ないことに今回はお断りさせていただきました。
というのも、当工房は私ひとりで運営しており、オーダー品の制作やSNS・ブログの更新などで手一杯の状況です。
納品数が多いと、クオリティや納期にも影響が出てしまうため、慎重に判断させていただきました。
またいつかご縁があれば、ぜひ対応させていただければと思っております。
この場を借りて、ご相談いただいた文房具店のオーナー様には心よりお礼申し上げます。ありがとうございました✨
型紙+解説動画、販売中です!
このペンマニア向けペンケースの「型紙+製作解説動画セット」はSTORESにて販売中です。
さらに、今後は型紙のみの販売コンテンツもリリース予定ですので、
「自分で作ってみたい!」
という方はぜひチェックしてみてくださいね。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
要望をいただいて生まれたこのペンケース、
ペン好きの方に喜んでもらえるよう、細部までこだわって作りました。
少しでもあなたのレザークラフトライフのお役に立てればうれしいです!
では、また次回の記事でお会いしましょう!