こんにちは!
佐賀県嬉野市でアメリカンレザーカービング教室を運営しているYoshikiです。
レザークラフトの楽しさと可能性についてお伝えするこのブログ、今回は「リペア」と「リメイク」をテーマにお話しします。
レザークラフトができると、古くなったランドセルやバッグ、財布といったアイテムを、自分の手で生まれ変わらせることができます。これって本当に素晴らしいことだと思いませんか?
今回は、この素晴らしさを私の経験をもとにお伝えしたいと思います。
使い古したランドセルが新たな姿に!
ネット上では、6年間大切に使ったランドセルを筆箱や財布にリメイクした、という投稿をよく見かけます。ランドセルの革はとても丈夫で、年月を重ねるごとに味わい深くなるので、思い出とともに新しいアイテムとして再利用するのは、非常に素敵なアイデアですよね。
リメイクの魅力は、自分好みのデザインに作り替えられるところ。お気に入りのアイテムを手元に残しつつ、実用性もアップさせることができるなんて、レザークラフトの強みそのものです!
私が手掛けたリペア:半世紀を生き抜いた財布の再生
私自身も以前、近所の80代の女性から
「50~60年前に知人が作ってくれた革の財布をリペアしてほしい」
と依頼を受けたことがあります。その財布には見事なカービングが施されており、半世紀以上の時を経た革の風合いは、言葉にできないほどの魅力がありました。
しかし、やはり長年の使用で傷みが激しく、ファスナーは完全に壊れて動かない状態でした。財布としての使い勝手も悪く、ここ数年は使っていなかったそうです。
そんな大切なアイテムを、再び使えるようにリペアするのが私の仕事です。破れた箇所を丁寧に補修し、新しいファスナーを取り付け、革全体の手入れを行いました。完成後、心から喜んで頂けた時の笑顔が今でも忘れられません。まるで新品のように生まれ変わった財布を手にしたとき、「これからも使い続けたい」と言っていただけたのは本当に嬉しかったです。
リペアとリメイクが生み出す価値
リペアとリメイクの良いところは、ただ物を直すだけでなく、思い出や感情も大切にできるところです。特にレザーアイテムは、使えば使うほど味わいが増す素材。壊れたり古くなったからといって捨てるのではなく、もう一度命を吹き込むことができます。
私たちが持つレザークラフトの技術は、こうした大切なアイテムを新たな形でよみがえらせる力があります。そしてそれは、単に物を作る以上の価値を提供しているのではないでしょうか。
財布のリペア:ビフォー
百聞は一見に如かず!実際にリペアした財布のビフォーアフターをご覧ください。
まずはビフォーです。
私が手を加えたのは
- 革表面の汚れを落とし、オイルアップの実施。
- 外周のレース編みを全てカットし、手縫いにて仕立て直し。
- 破れた裏貼りの布を全て剥がし、豚革に貼り直し。
- 壊れたファスナーを新しいファスナーに交換。ファスナーは開閉しやすいよう、引手を付ける。
- 財布として使いやすいよう、札入れと小銭入れにマチを新たに取り付け。
です。さぁ、次はアフターですよ!
財布のリペア:アフター
いかがでしょうか?
私的には、財布のリペアの出来よりも、あの喜んでくれた女性の満面の笑みをみなさんと共有したかった。
それぐらい喜んで頂けました。本当に、革職人冥利に尽きます。
まとめ
レザークラフトができると、リペアやリメイクという形でアイテムに新しい命を吹き込むことができます。思い出の品を蘇らせたり、古い物を新しい形に作り替えたりするのは、クラフターにとって本当にやりがいのある作業です。
あなたも、使わなくなったレザーアイテムがあれば、ぜひリペアやリメイクに挑戦してみてはいかがでしょうか?
これからも、レザークラフトの魅力をたくさんお伝えしていきますので、お楽しみに!
それでは、良いレザークラフトライフを♪
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