レザーカービング製品を販売できるレベルって?

販売できるレベル?
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こんばんは!

佐賀県嬉野市でアメリカンレザーカービング教室を運営しているYoshikiです。

今回のブログは、レザーカービング製品に限らず、レザークラフトをしている人だったら、誰でも一度は考えたことがある”販売できるレベル”について、私なりの意見をお話ししたいと思います。

レザークラフト、カービングを趣味として始めた方の中には、いつか自分の作品を販売してみたいと思う方も多いはず。しかし、“販売できるレベル”って一体どんなものなのでしょうか?

実際のところ、ハンドメイド作品の販売は、技術や完成度だけでなく、購入者の価値観やニーズにも左右されます。ただ、いくつかの基準を設けることで、自信を持って販売を始められるきっかけをつかめるかもしれません。

目次

販売レベルの判断基準

レザークラフト、レザーカービング歴15年の私が思う、”販売できるレベル”の判断基準について、羅列していきたいと思います。

その① 完成度

  • 製品としての機能性があるか(使いやすさ、耐久性など)。
  • 縫い目カービングの仕上がりが美しいか
  • コバ処理(革の端の処理)が滑らかで、素人感がでていないか

その② オリジナリティ

  • 他のクラフターとの差別化ができているか
  • あなた自身の個性やデザインの特徴が表現されているか。

その⓷ 市場の反応

  • 周囲の人に試作品を見せて、率直な反応はどうか。
  • SNSイベントで披露し、その反応はどうか。
  • 実際に購入希望者が現れるかどうか。

その④ 価格に見合った価値

  • 素材や制作時間を考慮し、適切な価格設定ができているか。
  • その価格に対して購入者が満足できるクオリティを提供できているか

自分の作品を客観的に評価し、上記4つの基準を満たしているとおもうのであれば、”販売できるレベル”に達しているのではないかと私は考えます。でも、レザーカービング製品の場合、更に以下の点を頭に入れておく必要があると私は思っています。

革の価値とカービングの責任

カービング製品を販売する際には、革そのものの価値を理解し、それをさらに引き立てる責任が伴うと私は思っています。革は、それだけで非常に魅力的で価値のある素材です。美しい銀面(表面)や風合いは、時間とともに味わいが深まり、高品質な革はそれだけで人を魅了し、価値があります。

でも、未熟な技術で施されたカービングは、革の魅力を損なう可能性があります。カービングは、革をキャンバスとして活用し、その価値を更に高めるものであるべきだと思うんです。

未熟な技術によるカービング、もしかしたら購入者にとって「落書き」に感じられるかもしれません。でも、革の美しさを引き立てるカービングは、人を感動させ、革そのものの価値をさらに高めることができると思っています。

私の中で、レザーカービング製品を世に出すためには、この域を達している必要がるのではないか、と日々感じている次第です。

じゃあ、どうすればいい?(販売を始める前にすること)

  • とにかくカービングスキルを磨く … 初めは販売を急がず、とにかく自分の技術を磨き続けましょう!
  • 作品に対する自信を持つ … 「このカービングは革の魅力を超えている」と自信を持てるものだけを販売してみる。そして、お客さんやSNSの反応を自己評価する。
  • プロからの評価を受ける … 教室の先生や経験豊富なカービング作家に評価を仰ぎ、客観的なアドバイスを受ける。

まとめ

レザーカービング製品に限らず、レザークラフト製品を販売できるレベルとは、基本的な完成度やオリジナリティがあり、購入者に満足してもらえる状態だと思います。最初から完璧を目指す必要はありません。テスト販売や第三者の意見を取り入れながら、自分のペースで進んでいくことが大切です。

ハンドメイド作品の魅力は、作り手の想いがこもっていること。その魅力を最大限に活かし、世界に一つだけのレザーカービング製品をあなたの大切な人やお客様へ届けてみませんか?

自分が作った作品を、大事に愛着をもって使ってくださる人を見ると、本当に嬉しくて革職人冥利に尽きます。レザークラフトって本当に素晴らしい職業、趣味だと思っています。この気持ちを是非みなさんにも味わって頂きたいです。

今回は参考画像も使わず、少し真面目に記事を書いてみました。初心者の方で、販売を始める際の判断材料になって頂けたら幸いです。

それでは、良いレザークラフトライフを♪

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