こんばんは!
アメリカンレザーカービング教室の講師のYoshikiです。
最近、ブログの更新頻度が少し落ちてきました。
本来は3日に一度の更新を目標にしていましたが、最近は5日~7日ペースになってしまいました。
引っ越しなどの事情もあり、やむを得ない部分もありますが、今後は最低でも5日に一度は更新できるよう努めていきますので、引き続き、このブログをよろしくお願いいたします!
さて、今回の記事は、レザーカービングに立体感を与え、完成度を上げてくれる「リフター刻印」について。
レザーカービングの魅力の一つは、薄い革なのに、美しく繊細で、奥行きがある立体的な模様を施すことができる点だと思っています。
その立体感を出すために欠かせない道具のひとつが「リフター刻印」。
今回は、このリフター刻印について詳しく解説し、さらに自作する方法についても紹介します!
リフター刻印とは?
リフター刻印とは、その名の通り「持ち上げるための刻印」です。実際の刻印がこちら。


この刻印を使って花びらを持ち上げ、より立体的なカービングに仕上げていきます。
リフター刻印にはいくつかの種類があり、私も2種類を使い分けています。花びらの形によって、最適なリフターを選ぶことで、より自然な立体感を表現できるようになります。
では、実際に使ってみましょう!
リフター刻印の効果
まずは、リフター刻印を使う前のカービングを見てみましょう!


この状態でもある程度の立体感や奥行きが出ていますが、ここにリフター刻印を加えると……


どうでしょう?花びらが浮き上がり、立体感が増しているのが分かると思います・・・分かります?
もう少し分かりやすいようにビフォーアフターで写真を並べてみますね。



どうでしょうか?大きな変化はないかもしれませんが、リフター刻印を打つことで立体感や奥行きが増して、より質の高いカービングを実現することができます!
リフター刻印を使う際の注意点
ただし、リフター刻印を使う際は、以下のような注意が必要です。
打つ強さに注意
強く打ちすぎると革に穴が開いてしまうことがあります。私も度々してしまう失敗です。
革の厚さを考慮する
薄すぎる革だと、リフターの効果が出にくかったり、破れてしまうことも。1.5㎜以下の革にリフター刻印を打つ際は、力加減を少し意識した方がいいかもしれません。
刻印の使い分け
花びらの大きさや形によって、適したリフターを選びましょう。大きさを間違えると、逆に違和感を与えてしまうので、リフター刻印は2~3種類の大きさを持っていると安心ですね!
私が使っているリフター刻印
私が使用しているのは、バリーキング社のリフター刻印です。
とても精度が高く、使いやすいのですが、値段が高めなので、初心者の方にとっては手が出しにくいかもしれません。
日本のレザークラフトメーカー「協進エル」さんもEMS刻印でリフターを販売されていますね。価格はバリーキング社と比較すると、かなりお手頃な価格です。
でも、私はこの刻印を使ったことがないので、ここでは紹介だけにさせて頂きますね。
自作できる!手軽に作れるリフター刻印
意外と高価なリフター刻印。
でも、リフター刻印はちょっとした工夫で自作することができるんです。
例えば、私の知人が作ってくれたのは、釘の先端を加工して作ったリフターです。


金属加工の技術がある方なら、このように釘の先端を加工してリフターとして使用することができます。市販品に比べてコストをかなり抑えつつ、しっかりと立体的なカービングを実現できますよ!
手軽に試せるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
まとめ
リフター刻印を使うことで、レザーカービングの立体感が格段にアップし、より本格的な作品に仕上げることができます。
- リフター刻印を使うと、カービングの立体感が増す!
- 使い方や打つ強さに注意が必要
- 市販品は高価だけど、自作することも可能
レザーカービングをワンランク上の仕上がりにしたいなら、ぜひリフター刻印を取り入れてみてくださいね!
では、次回のブログでお会いしましょう!