こんにちは!
今回は、レザーカービングでよく使われる”バスケット刻印“について紹介します。
初心者から上級者まで、使いこなせるようになるとカービングの幅がグッと広がる便利な刻印です。
こんな風に小銭入れの蓋部分にさりげなくバスケット刻印を入れるだけで雰囲気が変わります。バスケット刻印があることで作品のバリエーションが大幅に広がりますよ!
バスケット刻印の選び方
バスケット刻印は、網目模様を簡単かつ美しく表現するための刻印です。選ぶ際には、日本製と海外製の違いを理解しておくと良いですよ。
日本製のバスケット刻印
- 価格:最も安い刻印だと 約600円とリーズナブル。
- 質: 正直なところ、安い刻印は陰影がぼやけてしまい、細かい模様がきれいに表現できません。
- 初心者向け: 初めての刻印としては悪くないですが、満足のいく仕上がりを求める方には物足りないかも。
海外製のバスケット刻印
- 価格: 3,000~30,000円程度とメーカーによって価格は様々。私が最も欲しい刻印は”ビルウドルフ”のバスケット刻印ですが、以前は20,000円程度で販売されていました。もう恐らく出回っていないですので、幻のバスケット刻印です。
- 質: 圧倒的に美しい仕上がり!陰影がくっきりと出て、プロフェッショナルな仕上がりが期待できます。
- おすすめ: 私のイチオシはバリーキング製のバスケット刻印です。品質と仕上がりが抜群です!他にも様々なメーカーがバスケット刻印を販売していますので、お金に余裕がある人は色々と試してみるのも楽しいですよ!
このバスケット刻印は、ウェインジュースキーのバスケット刻印になります。かなりキレイに柄が入っていますね!
こちらは、t,kanno氏が販売しているブルガリアのSN レザースタンプツールズのバスケット刻印になります。比較的安価ですが、これもとてもきれいに柄が入っています。
t,kanno氏の販売サイトはこちら
バスケット刻印の打ち方
「選ぶのは簡単だけど、打ち方が難しそう…」と思っていませんか?確かにコツが必要ですが、基本を押さえればきっとあなたも大丈夫!キレイなバスケット柄を表現できます!
基本のステップ
①基準ラインを引く:革に薄くガイドラインを描きます。
②基準ラインの上に刻印を合わせ、軽く打刻し跡を付ける。
基準ラインの上に刻印を軽く乗せ、「コツン」と軽く打って、ズレがないか確認を行います。下の画像は少し強めに打っていますので、もっと軽く打ちましょう。薄っすら跡が残る程度で大丈夫です。ズレていないことを確認したら、「ガツン」としっかり打刻しましょう。
下の画像のように、打ち進めていきます。
そして、全体的に打ち進めていきます。
よくある失敗と対策
- 模様がずれる: 広い面積を打刻する際に起こりがち。最初は小さい面積から練習するのがおすすめ。
- 打刻の深さが不均一: 均等な力で叩く練習をしましょう。力加減が一定だと仕上がりがぐっと美しくなります。革に含まれる水分量も重要です。広い面積に打つ場合、徐々に水分が蒸発して、最後の方は水分量が少なくなり打刻してもしっかり柄が入らない事があります。そのような場合は、水を入れなおしたり、打刻する力を強くするなどして全体的な柄の入り方のバランスを取る必要があります!
まとめ
バスケット刻印は、初心者にとって最初のハードルが高く感じるかもしれません。でも、道具の選び方と基本の打ち方さえ押さえれば、誰でもきれいな模様を作れるようになりますよ!
日本製のリーズナブルな刻印から始めてもいいですし、海外製の高品質な刻印に挑戦するのもアリです。バスケット刻印を使いこなして、あなたのカービング作品をさらにレベルアップさせてみてください!
では、次回のブログでお会いしましょう!!