コバをピカピカに磨く方法【実践編】

こんばんは!ST工房です。

まずは新作コンテンツのお知らせです。
STORESに「 手帳カバー兼ブックカバーの図案・型紙・解説動画」 をアップしました!

バラとユリのレザーカービングが施されたブックカバー

今回の手帳カバーの特徴は バラとユリの花

自分で言うのもなんですが・・・とても美しいデザインで、華やかさがある手帳カバーに仕上がったと思っています。

A6判(文庫本サイズ)対応なので、手帳カバーとしても文庫本カバーとしても使えます。さらにカードポケット付きなので、お薬手帳カバーとしても便利です。

ユリのカービングは珍しく、彫り方を解説している記事や動画はないと思います。解説動画ではユリの彫り方もしっかり紹介していますよ!

また、今回も「解説動画付きバージョン」と「図案・型紙のみバージョン」の2種類がありますので、是非チェックしてみてください!

コバ磨きの重要性

さて、ここから本題の「コバ磨き」についてです。

みなさんは普段どうやってコバを磨いていますか?

方法は人それぞれあると思いますが、コバがきれいに整っていればどんな方法でも正解だと私は思っています。
逆に、整っていないコバは初心者感や手抜き感が出てしまい、せっかくの作品の価値を下げてしまいます。

ピッカピカに光らせる必要はありませんが、最低限「整える」ことは必須。

ちなみに私は革製品を見るとき、つい無意識にコバをチェックしてしまいます(笑)

なので、今回はレザークラフト初心者にもしっかり理解できるように、コバ磨き方法について詳しく書いていこうと思います!

コバ磨きの大前提

実は、コバをピカピカに仕上げるための大前提があります。

それは、「コバ面が最初からきれいにそろっていること」

例えば、革を貼り合わせたときに段差が残っていたら、どんなに頑張って磨いても美しいコバはできません。
だからこそ、カットした段階でコバ面をきれいにそろえることが大事です。

この件については、以前のブログ記事で詳しく説明していますので、ぜひこちらを参照してください👇

【関連動画】
👉【動画あり】コバをキレイに磨くためのテクニック!貼り合わせてからカットする方法

必要な道具

私がコバ磨きに使っている道具は、以下のたった4つです。

 ①CMC(下地剤):写真右側
 ②トコノール(仕上げ剤)写真左側

CMCとトコノール

 ③紙やすり(#220前後)

コバ磨きに使う紙やすり

 ④帆布

コバ磨きに使う帆布

これさえあれば、誰でもある程度はコバをキレイに磨くことができます。

※ご注意ください
このコバ磨きの方法は「タンニン鞣し革専用」です。
クロム鞣し革のコバには適用できませんので、ご注意ください。

CMCとトコノールの違い

ここで、よく質問をいただく「CMCとトコノールの違い」について解説しておきますね。

・CMC

粉末で販売されていて、水に溶かして使います。溶かした直後はまだ粉の塊が出来て使用できませんが、半日ほど置くと粘性のある透明な溶剤になります。
(写真左が、水に溶かしたCMCです。これをコバ面に塗り、磨きます)

CMCは「繊維の固着剤」としての役割が強く、毛羽立ちを抑え、繊維をまとめる効果があります。ただし、つや出し効果はありません

つまり、コバ磨きの下地作り専用です。

・トコノール

固める成分に加えて、つや出し・保護・防水・コーティング効果まで兼ね備えた万能仕上げ剤です。

CMCの役割をカバーしつつ、さらに光沢と強度を与えてくれるので、「CMC+つや出し+コーティング」までできるオールインワンタイプといえます。

👉というわけで、トコノール1本でも十分コバ磨きはできるのですが、私は昔から

下地はCMC、仕上げはトコノール

と分けて使っていましたので、今回の記事もCMCとトコノールを使った方法について記載しますね!

初心者でもできる!コバ磨きのやり方

①ヘリ落とし

まずは ヘリ落とし
これをしないと角が立ったままなので、使っていくうちに角が折れ曲がったり見た目が悪くなってしまいます。

ヘリ落とし

②CMCで下地作り

次に CMCをコバに薄く塗って帆布で磨く 工程です。
塗りすぎはNGです。はみ出して吟面を汚してしまう可能性があるので、あくまで薄く全体に広げるイメージで。

コバを磨く際、帆布を使うとコバの形にフィットしやすく、直線はもちろん曲線やいびつな形のコバも、磨き方次第でキレイに磨くことができます。

もちろんウッドスリッカーでもOKですが、私は断然帆布派ですね!

帆布は、私は昔は手芸屋さんで購入していましたが、今ではレザークラフトショップで「コバ磨き用帆布」として販売されていますね。最近知りました。

手軽に手に入るので、初心者の方にはおススメです!

👇磨き方は私のYouTubeでも紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。👇

③紙やすりで整える

CMCで一度磨いただけでは、まだ表面がボコボコしています。

ここで 紙やすりで表面を整えると、一気にツルンとしたコバになります。

👇下の画像は、紙やすりで磨いた後のコバです。この時点で既にツルンとしてますよね!

※紙やすりの使い方も、👆上のyoutubeで紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!

④染色とトコノール仕上げ

私はここで コバ面に染料を入れてからトコノールで仕上げています。

ただ、これは完全にお好み。染めずにナチュラルな仕上げにしても全然OKです。

染料を塗るときには「コバ塗りスティック」が便利です!

スティックでコバをなぞるように塗ればムラなく仕上がりますし、数十回は同じスティックを繰り返し使えますので、コスパも良し!
本当におススメの道具です(下↓のリンクがコバ塗りスティックです)

最後にトコノールで磨けば完成!

ここで、トコノールで磨かずに

CMCで磨く→紙やすり

の流れをもう一度繰り返すと、よりツルツルになります。

紙やすりで磨く回数を増やすと、どうなる?

上記で説明した通り、

「CMCで磨く ⇒ 紙やすり ⇒ CMCで磨く ⇒ 紙やすり」

の流れを繰り返すと、コバの繊維がドンドン締まって、ツルッツルのピッカピカのコバになります。

では、実際にどれくらいの違いがあるのか、今回は仕上げの回数による違いを比較するため、以下の4種類を作ってみました。

下の画像は、左から、
・紙やすりを使わず仕上げたコバ
・紙やすりで1回磨いて仕上げたコバ
・紙やすりで2回磨いて仕上げたコバ
・紙やすりで3回磨いて仕上げたコバ

結果は・・・

紙やすりを使わないで仕上げたコバは表面がボコボコで光沢感もイマイチです。

一方、1回やすりをかけたコバは見違えるほどきれいになります。
2回、3回と回数を増やすと、触った感触は確かにツルツルになりますが、写真で見比べると大きな差はありませんでした。

つまり、紙やすりをかける回数は1回で十分。という事(これはあくまで私の結論です)

もちろん革の厚みによっては2回、3回と紙やすりをかけることもありますが、基本は1回で十分だと私は思っています。

が、これは好みと拘りですね✨

紙やすりの番手について

私は普段 #220 を使っています。

コバ面に段差があるときは #180 → #220 の順で仕上げることもあります。
以前はコバの仕上がりにかなり拘っていたので、 #180 → #220 → #400 と細かく番手を変えていましたが、最近は#220のみでシンプルに仕上げています。

シンプルに仕上げるようになった理由は以下で説明しますね。

時間と品質のバランス

レザークラフトを生業としている場合、時給換算で商品の価格を決めることが多いと思います。
コバ磨きは、時間をかけて徹底的に磨けば確かにきれいになりますが、時間がかかる分、価格を上げざるを得ません。

でも実際の購入者は、そこまでコバに注目していないケースが大半だと思います。クラフター同士ならコバで評価することもありますが、一般の方は作品全体の印象を重視すると思っています。

そのため私は、コバに関しては効率を意識しつつ、十分に高品質な仕上がりを目指すスタンスを取っています。

ただし、これはあくまでコバだけの話。カービングや仕立てについては妥協せず、常に最高品質にこだわっているので、ここだけは胸を張ってお伝えしたい部分ですね!

最後に

今回は、初心者の方にも分かりやすいようにコバ磨きの基本と実践の流れを書いてみました。
この記事があなたのレザークラフトライフに少しでも役立てば幸いです✨

また、私の公式HPでは無料での図案・型紙のダウンロードコンテンツ販売・カービング製品の販売・SNSリンク なども掲載していますので、ぜひチェックしてみてください。

ではまた、次回のブログで!

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