こんばんは!
佐賀県嬉野市でアメリカンレザーカービング教室を運営しているYoshikiです。
今回のブログは、アメリカンカービングの世界では欠かせない工具のひとつ、カモフラージュ刻印についてご紹介します。
では早速、この刻印がカモフラージュ刻印となります。
この刻印は、シェリダンスタイルやアリゾナスタイルのどちらにも使用されますが、特にアリゾナスタイルでは頻繁に使われています。下の画像はアリゾナスタイルのカービングですが、どこにカモフラージュ刻印が打たれているかわかりますか?
カモフラージュは、茎、スクロール、アカンサスリーフ、フラワーと、ほぼすべての場所で使用される使用頻度の高い刻印です。デザインに立体感や自然な質感を加え、カービング全体の完成度を高める重要な役割を果たします。
では、カモフラージュが打っている場所の答えをどうぞ。
ほぼ全ての場所に打ってあることがわかります。カモフラージュを打つことで、アリゾナスタイルはグッと完成度が増します。
カモフラージュを使う目的
カモフラージュ刻印を打つ目的は、デザインに生命感を与え、自然の質感を表現すること、だと言われています。具体的には以下のような効果があるようです(私調べですが)。
- 茎に陰影や曲線的な動きを加える・・・茎に柔らかさと立体感を与える
- スクロールやリーフに流れを作る・・・デザインの動きを強調し、滑らかな印象を与える
というわけで、カモフラージュ刻印はアメリカンレザーカービングを彫る上で欠かせない要素となっています。
カモフラージュ刻印の選び方
カモフラージュ刻印は、さまざまなメーカーから販売されており、形状やサイズも様々です。どれを選べば良いのか迷う方も多いかもしれませんが、基本的には自分の好みに合ったものを選ぶのがベストです。
例えば、日本製のカモフラージュは約600円程度と手頃な価格で購入できます。一方、バリーキング社のカモフラージュはその数倍の価格がしますが、刻印の精度が非常に高く、模様がしっかりと打刻できます。特に長期間カービングを続けたい方や、一つ上の仕上がりを目指す方には、海外製の高品質な刻印がおススメですよ!
ちなみに、上の画像のカモフラージュ刻印の詳細は
・SKC431 … クラフト社のSK刻印。シェリダンスタイル専用の刻印として販売されています。
・C432 … クラフト社の安価な刻印
・BK#01、#0 … バリーキング社の刻印。クラフト社の「C432」と比較すると、10倍以上の価格になります。
カモフラージュの打ち方
カモフラージュの打ち方にはいくつかのポイントがあります。
・茎やスクロール、アカンサスリーフに打つ場合
茎やスクロール、アカンサスリーフにカモフラージュを打っている画像です。等間隔で均一に打つことでデザイン全体がバランスよく仕上がります。
・フラワーセンター周囲に打つ場合
連続的に打刻し、センター付近を沈めることで、フラワーに立体感を出します。
下の画像のように連続的に打刻しながら、フラワーセンター周囲を立体的に仕上げていきます。
まとめ
カモフラージュ刻印は、アリゾナスタイルやシェリダンスタイルを問わず、アメリカンレザーカービングにおいて欠かせない刻印です。茎やスクロール、リーフ、フラワーセンターなど、さまざまな部分に使用され、デザインを立体的で美しいものに仕上げてくれます。
刻印の選び方については、自分の好みや用途に合わせて選びましょう!私はバリーキングを1本、クラフト社の安価な刻印を一本持っていて、気分によって使い分けてますよ!長くカービングを続ける予定がある方は、高品質な海外製の刻印を試してみるのもいいかもしれませんね。私の工房では、カモフラージュ刻印に限らず、様々なメーカーの刻印を揃えていますので、当工房の教室に通える方は是非実際に手に取って試し打ちをしてみてください!
それでは、良いレザーカービングライフを♪
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