こんばんは!
アメリカンレザーカービング教室の講師のYoshikiです。
今回のブログでは、2025年5月5日にYouTubeにアップした【ラウンドファスナー長財布の作り方】の補足情報や裏話をご紹介します。
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「ファスナーの取り付けが不安…」
「ファスナーの縫い付けってどうするんだろう…」
そんな理由で手を出せなかった方にこそ、ぜひ挑戦してもらいたい内容になっています!
今回使用した革について
今回、動画内では以下の革を使用しました!
エルバマット(イタリア テンペスティ社)
内装:国産グレージングヌメ革
この組み合わせには、2つの理由があります。
グレージングヌメ革の機能性
コシがあり、薄くても形がしっかり保てるので、私は内装によくこの革を使っています。扱いやすく、初心者でも綺麗に仕上がりますのでおススメです!もちろん外装にも使える一品ですよ!

コストと在庫とのバランス
エルバマットは高価かつ在庫も限られているため(私のような弱小工房では高価な革をたくさんストックする余裕がありません・・・泣)、内装まで同じ革を使うとコストが跳ね上がります。その点、ヌメ革を使えば高品質を保ちつつ、価格も抑えられます。
内装までエルバマットにすると「超高級財布」になり、それはそれで魅力ですが・・・

最近の革価格の高騰について
レザークラフトをしている方ならご存じかと思いますが、近年は為替や輸入コストの影響で、ハーマンオーク社のレザー、イタリアンレザー各種など、輸入される革の価格が1.5倍近く値上がりしています。
そのため、素材選びや価格調整は避けられない時代になってきました。
「アイテムの質を落とさず、価格は抑えたい」
職人によっては、「技術があれば、安い革でも素晴らしい革製品は作れます」って言われますが、でも、やっぱり素材の力を借りたくなる瞬間があると思います。
例えるなら、「どれだけ軽トラのエンジンを全開にしても、ポルシェの走りには敵わない」。革もそれと同じで、「革そのものが持つ美しさ」や「質感の深み」は、努力や工夫だけでは越えられない壁があると思うんです。
だからこそ、私は革にこだわる。
素材が素晴らしければこそ、自分の技術がさらに際立つ。ハンドメイドは、素材と腕の“掛け算”で完成度が決まる
私はそう思っています。
ラウンドファスナー長財布は難しい?初心者はどうすればいい?
正直に言いますと、ラウンドファスナーは初心者にとってはハードルが高い。
かくいう私も、レザークラフトを始めて数年は手を出せませんでした。理由はもちろん、「ファスナーの取り付けが難しそう」という不安からです。
そもそもどうやって作るの?仕立てが超大変そう・・・
でも、安心してください。特別な技術は必要ありません。手順さえ分かれば初心者でも確実に作れます。
今回も使ってます!「なんちゃって木型」と「仮止めピン」
私のYouTubeでも度々登場していますが、
この2つが今回も大活躍しました。「なんちゃって木型」については、以下のブログをご参照ください!
まずは1本、挑戦してみよう!
ラウンドファスナー長財布は、確かに簡単ではありません。
でも、“難しい=不可能”ではない。のです!今回のYouTube動画を参考にすれば、初心者の方でも十分挑戦できます!ぜひ動画を見ながら作ってみてください!
道具や素材選びで悩んでいる方は、私の楽天ROOMもぜひチェックしてみてくださいね。
最後にひと言。
最初の1本は、きっとうまくいかない。
でも、「うまくいかなかった」って経験が、次に繋がる確かな財産になる。
この記事が、あなたの「一歩踏み出すきっかけ」になれば嬉しいです。
ではまた次回のブログで!