こんばんは!
アメリカンレザーカービング教室の講師のYoshikiです。
私の工房には、レザーカービング未経験の方も通っておられます!
道具を一切持っていなくても、私の教室に手ぶらで来ていただければ、すぐにカービングや仕立てを体験できる環境が整っています。
私が長年使い続けてきた道具を実際に使ってみることで、その使い心地や違いを感じてもらえるのも、教室に通う大きなメリットの一つだと思います。
そして、実際に使ってみてはじめて分かるのが、「どんな工具が使いやすくて、何が不要か」ということ。
私が15年前にレザークラフトを始めたときは、そんなことを教えてくれる人もいなくて、良さそうだと思う工具を片っ端から買っては、後悔することの繰り返しでした。
だからこそ、実際の工具を体験できる環境は、無駄な出費を防ぐ上でも大きなメリットになると思っています。
工具がないと家で復習できない。だからこそ、私が本当におすすめする刻印を紹介
私の教室で刻印や工具類を使って、どんどん技術を身に付けていくと、
「家でもカービングの練習したい!」
と言われる事があります。でも自宅に刻印や工具がなければ、教室で学んだ技術などを復習することができません。そのため、私は生徒さんに「最初に買っておくといい刻印」についてアドバイスしています。
以前このブログでも紹介しましたが、カービングを始める際に
- 基本刻印7本
- スーベルナイフ
- モウル(打刻用ハンマー)
- 御影石
このセットがあれば、とりあえずカービングは始められます。お試し感覚で始めたい方にはこのセットで十分です。
でも、せっかく御影石やモウルを買ったなら、一時の体験で終わらせるのはもったいない!
カービングの魅力は、続けるほどに深まりますので、是非とも続けて頂きたい!
この記事では、「本格的に続けたい」「質の高い作品を目指したい」という方に向けて、私が実際に使っている“本当におすすめできる刻印”を改めて紹介したいと思います。
高価な刻印は「バスケット」と「フラワーセンター」のみでOK!
正直、刻印は全部高価なものを揃える必要はありません。
むしろ、「ここだけは良いものを使ってほしい!」という刻印はたったの2つ。
(あくまで私の経験と個人的な考えです)
- バスケット刻印
- フラワーセンター刻印
この2つだけは、正直安価な日本製と海外製(特にBarry King製)では圧倒的に仕上がりが違います。
私も何度か日本製を使いましたが、やっぱりクッキリ感や彫りの美しさに差が出ます。この2つは、少し高くても海外製を選ぶ価値がある刻印だと思います!
ベベラはバリーキング(Barry King)を推奨!でもSK刻印でも全然OK!
ベベラについては、過去のブログでも何度か紹介しましたが、やっぱりおススメはバリーキング(Barry King)。詳しくは👇のブログをご参照ください!
バリーキング製のベベラをおススメする理由は
- 打刻しやすく、滑らかな仕上がり
- 線がシャープに出て、作品全体の完成度がグッと上がる
ただし、1本6000円ほど💦
サイズ違いをすべて揃えると約2万円以上と、決して安い買い物ではありませんが、間違った使い方をしなければ何年、何十年と使い続けられる刻印です。
初期投資は少し高めですが、長く使えることを考えれば、決して高すぎる買い物ではないと思います。
もちろん、最初から高価な刻印を揃えるのはハードルが高い…という方には、日本製のSK刻印シリーズがおすすめです。
SK刻印のベベラは1300円ほどで購入できますし、使った感触もバリーキングと大きな差は無し!
(私の場合、長年バリーキングのベベラに慣れてしまっているので、他のベベラだとどうしても物足りなく感じてしまいます。あくまで個人的な感覚ではありますが…。)
「カットとベベラの技術で、カービング全体の完成度の80%は決まる」
と以前のブログで書きました。ですので、ある程度質のいいベベラを使ってもらいたいので、もし初期投資を抑えたい方にはSK刻印がおススメです!
その他の刻印(ペアシェーダー、シーダーなどなど)も日本製で全然OK!
正直、ペアシェーダー、サムプリント、カモフラージュ、ベンナー、シーダー、ミュールフット、バックグラウンド(バーグランダー)なども、日本製の刻印で全く問題ないと思っています。
実際、私自身もペアシェーダーやカモフラージュなどは500円程度の日本製刻印を15年以上使い続けていますが、使い心地や仕上がりに特に不満を感じたことはありません。
サムプリントやバーグランダーはSK刻印を使っていますが、わざわざ海外製の高価な刻印を購入する必要はないと思います!
一応、参考までに各刻印のリンク先を載せますね!
※リンク先は代表的なサイズのものを載せています。他のサイズもありますので、必要に応じてページ内から選んでみてくださいね!
刻印以外にも大事な「石」選び|御影石が最強のコスパ
打刻の際に使う「石」も重要な道具の一つです。
レザークラフト専門店では大理石が販売されていますが、個人的には御影石をおすすめします。
- 大理石は割れることがあるが、御影石は非常に丈夫
- 石材店に行けば、端材を無料 or 格安で譲ってもらえることも
(私は運良く、無料で端材を譲ってもらえました)
大理石の購入を考えている方は、ぜひ地元の石材店もチェックしてみてくださいね!
そして、実は、ホームセンターでも鏡面磨きがされた御影石が数千円で売られていることがあります。ぜひ近くのホームセンターもチェックしてみてくださいね。
最後に
予算が潤沢にあるなら、全て海外製で揃えるのももちろんアリ。
でも、初期投資を抑えつつ質の高いカービングを楽しむなら、賢い組み合わせが大切です。
私の教室では、実際に道具を見て触れて、納得したうえで揃えていくことができます。これからレザーカービングを始める方の参考になれば幸いです!
ではまた次回のブログで!