こんばんは。ST工房です。

今回は、ベベラだけで市松模様を表現する方法を解説します。
使う道具も少なく、シンプルな手順なので初心者さんにもおすすめです✨
仕上がった革は、そのまま小物にアレンジできるので、ぜひ試してみてください。
市松模様ってどんな柄?
日本の伝統文様のひとつで、縦横に四角を組み合わせたシンプルなデザインです。

近年では「鬼滅の刃」でも使われていて、様々な商品に取り入れられており、人気がある模様です。
レザーカービング用の刻印には、市松模様を再現できるものもあります。
でも、バスケット刻印を使った作品はよく見かけるのに、市松模様をカービングに取り入れている作品は意外と少ないと思いませんか?
ということで、市松模様をカービングで再現していきます!
使う刻印は「ベベラ」だけ!
今回のポイントは「ベベラ1本」で他の刻印を使わずに、陰影だけで市松模様を作っていきます。
ベベラに関しては、これまでに何度もブログで紹介してきましたので、よかったら、下記の記事もあわせてチェックしてみてくださいね。
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👉ベベラ刻印について ~作品の完成度を左右する重要なツール~
👉【動画解説】ベベラをキレイに打つコツ
手順① 型紙を革に転写する
今回は、完成した革をライターケースに仕立てようと思います。
なので、まずは型紙を革に転写しましょう。
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転写が終わったら、1cm四方を目安にマス目を引きます。
※お好みでサイズを変更してOK。細かい市松模様にしたい場合はマスを小さくしましょう。

手順② スーベルナイフでカット
ガイドラインに沿って、スーベルナイフで浅くカットしていきましょう!

直線の精度が完成度を左右するので、丁寧にカットしましょう。
この時点ではまだ平面的ですが、次の工程で一気に立体感が出てきますよ。
手順③ ベベラで打刻する
まずは外周をベベラで打ちましょう。

さぁ、ここからが本番です!
簡単な模様ですが、いざベベラだけで表現しようとすると意外と混乱します💦
まずは分かりやすいようベベラを打つ位置を図で示しますね。

まだこのままじゃ訳が分からないと思うので、一つずつやっていきましょう。
ベベラ工程①
まずは赤のラインをベベラを打ちます。

で、打ち終わったのがこちら。

ベベラ工程②
では、先ほど打ったベベラの反対側の線に、向かい合う形でベベラを打っていきます。
図解するとこんな感じです。

そして打ち終わったのが、こちら。

ベベラ工程③
さぁ、ドンドン混乱してきますよ。集中していきましょう。
次は、青のラインをベベラで打刻していきます

で、打ち終わったのがこちら。

ベベラ工程④
これで最後の工程です。
先ほど打ったベベラの反対側の線に、向かい合う形でベベラを打っていきます。
図解するとこんな感じ。

打ち終わったのが、こちら。

これで完成です!立体的な市松模様が再現できたと思います。
いかがだったでしょうか?
実際に彫ってみると混乱すると思いますが、一度手順を理解するとスムーズに打刻できるようになります!
ぜひ挑戦してみてください!
仕上げとアレンジ
普通に打刻で表現するだけでも十分かっこいいですが、今回は遊び心をプラス。
某アニメをイメージして、黒と緑の染料でカラーリングしました。

色を入れると、一気に雰囲気が変わりますね。
この後はライターケースに仕立てました。


模様の傾きや配色を変えるだけで、作品の表情は無限に広がります。
カードケースや財布などにも応用できますので、ぜひ様々なアイテムに取り入れてみてください!
まとめ
- ベベラ1本でも、市松模様はしっかり表現できます!
- マス目のサイズや染色の工夫で、作品の個性を出せます!
- シンプルだからこそ、初心者の練習にも最適!
ぜひ、あなたの作品にも取り入れてみてくださいね。
では次回のブログでお会いしましょう✨